マレーシア蝶旅行3日目 ランカウイ島その8(2017/05/08) |
ボロボロのトビイロイナズマ(Dophla evelina)がいました。
イナズマチョウの仲間は地味種と美麗種の差が激しいのですが、
私が見かけたのはすべて地味種でした。
まぁ地味でも大きくてかっこいいのですけどね。
■トビイロイナズマ
Dophla evelina
ここでもロクスシロサカハチシジミ(Caleta roxus)がいました。
■ロクスシロサカハチシジミ
Caleta roxus
ちょっと変わったシジミチョウが飛び出しました。
エリルスフタオルリシジミ(Hypolycaena erylus)です。
ミズイロオナガシジミのような雰囲気を持っていますが、ゼフィルスの仲間ではありません。
■エリルスフタオルリシジミ
Hypolycaena erylus
林道沿いに飛び続けていたオレンジ色のチョウが不意に葉の上に止まりました。
ベニシロチョウ(Appias nero)です。
小学生くらいの頃に読んでいた図鑑に載っていて、
世界にはこんな派手なシロチョウがいるのかーって思ったことが脳裏に甦りました。
そのころは手の届かない存在が、20年を経て目の前にする感動を少し覚えました。
贅沢言うなら花に止まってほしかったのですが。
■ベニシロチョウ
Appias nero
ボロボロのタテハモドキが数匹テリトリー張っていて、最初はイワサキタテハモドキとばかり思っていました。
奇麗な個体が現れて初めてちょっと様子が違うのがわかりました。
クロタテハモドキです。
タテハモドキ類の中ではかなり地味です。
■クロタテハモドキ
Junonia iphita
ウスキシロチョウもときどき見かけるんですが、撮りづらいし日本にもいるので力が入りません。
■ウスキシロチョウ
Catopsilia pomona
ふと変わった茶色いセセリチョウを見つけました。
茶色いセセリはかなり種類が多く、ほとんど同じに見えても属すら違うことが良くあるので、同定が非常に困難です。
本種はこの旅で撮影したチョウの中で最も同定に苦労しました。
その正体はマネシセセリ(Hyarotis)属のチョウで、よく知られるマネシセセリとは全く異なる模様を持つ、Hyarotis microstictaでした。
和名が見つからないので、とりあえず学名からミクロスティクタマネシセセリと呼ぶことにします。
■ミクロスティクタマネシセセリ
Hyarotis microsticta
和名すらないチョウが撮影できることが、逆に魅力的だったり。
マレーシアのチョウを網羅した図鑑とかないのでしょうか。