スリランカの旅3日目 その1(2018/10/08) |
3日目になりました。この日は、午前中にシーギリヤ3箇所、午後にポロンナルワを巡るという過密スケジュールです。
朝もバイキングです。流石にメニューは異なります。夕食時はドリンク系がなく、水ですら有料でしたが、朝はドリンクもありました。
食後はもちろん蝶探し。今回は45分くらいあります。ホテルシーギリヤ周辺は割と自然が残されていて、ホテル前でも蝶が撮影できそうです。最初に現れたのは、日本にもいるヒメウラナミシジミでした。日本は無尾ですが、こちらは尾状突起があります。
■ヒメウラナミシジミ
Prosotas nora
白く小さなシジミチョウみたいなチョウがたくさん飛んでいます。
おいかけてみると、なんとセイロンウラナミジャノメ(Ypthima ceylonica)でした。私は種数も多く独特な紋様が見られるウラナミジャノメ類が結構好きで、このチョウは是非とも撮りたかった蝶です。後ろ翅の白色は、他のウラナミジャノメには見られない特徴です。しかしながら、思いのほか小さくて驚きました。しばしばウラナミシジミクラスよりも一回り小さい個体も見受けられました。ちなみにインドにも生息しているため、スリランカ固有種ではありません。
■セイロンウラナミジャノメ
Ypthima ceylonica
小さなキマダラセセリを見つけました。キマダラセセリ(Potanthus)属は、非常に種数も多くそれぞれが似ているので、種同定の難易度はかなり高いです。
しかし、ここスリランカでは棲息種数が多くないため、表の写真だけでも何とかなります。
翅表の紋様から、Potanthus satraかPotanthus pseudomaesaの2択に絞りましたが、あとは棲息地で判別します。後者はキャンディ周辺でしか発見されていないレア種のため、こんなシーギリヤのホテルの前で見つかるのは、広い分布を持つ前者であろうと思われます。相当する和名がなく、本来だと学名からサトラキマダラセセリとすべきでしょうが、スリランカ固有種なので、個人的な希望として、スリランカキマダラセセリ(Potanthus satra)と呼ぶことにします。もしほかに和名があるなら、ご教授ください。
■スリランカキマダラセセリ
Potanthus satra
カクモンシジミ(Leptotes plinius)が見られました。東南アジアに広く分布するチョウですが、出会うのは初めてです。日本には棲息していませんが、迷蝶の記録があります。
■カクモンシジミ
Leptotes plinius
タイワンスジグロシロチョウ(Cepora nerissa)が遠く佇んでいました。東南アジア産とは亜種が異なり、翅裏の筋が濃く太く、黄色みが強いので全然違う種のように見えます。
■タイワンスジグロシロチョウ
Cepora nerissa
日本の南西諸島にもいるヒメシルビアシジミがいましたが、前翅裏の黒点が発達して見た目が全然違います。日本産よりも大きいような気がしました。
■ヒメシルビアシジミ
Zizina otis
葉の裏にタイワンキチョウがいました。こちらも南西諸島に見られますが、こちらはスリランカ固有の亜種(citrina)になります。
■タイワンキチョウ
Eurema blanda
それなりに収穫があり、満足できましたが、電気柵が張り巡らされており、何か危険な野生動物が出てきそうな場所でした。
さて、旅の内容に移りますが、本日最初は象乗り体験です。
15分程象に乗って移動し、シーギリアロックが見える広場で記念撮影できます。象にかごをつけるかそのまま乗るかと聞かれ、そのまま乗りたいと伝えたら、ほんとにそのまま跨ることになってびっくり。何かマットでも敷くものと思っていました。
そしてそのまま普通の道路を歩き始めるのでさらにびっくり。象使いの方にカメラを預けると、ちゃんと撮影もしてくれました。
乗り心地は決して良くないのですが、良い体験ができました。
トカゲ類もちらほら見られます。